現在関東のみならず愛知県内の大学でも麻疹の患者さんがみられるようになりました。今回は、麻疹(はしか)について。
麻疹ははしかともよばれ、麻疹ウイルスにより引き起こされる病気です。麻疹にかかっている人との接触10~14日後くらいに発熱、咳、鼻水、結膜の充血、目やになどのカタル症状が出現し、発熱3日目頃よりコプリック斑(口腔内の粘膜の白いブツブツ)がみられます。典型例ではこの頃に一時熱が下がり、翌日より再び熱が見られると同時に発疹が見られます。発疹は融合性のある赤褐色の斑状の丘疹で全身に拡大した後、色素沈着を残して消退します。治療法は、ウイルス性の疾患のため症状に対して行う対症療法のみとなります。
予防はワクチン接種しかありません。現在は麻疹風疹混合ワクチン(MRワクチン)として1~2才でⅠ期、幼稚園の年長でⅡ期として2回接種することになっています。当該年齢の方は忘れずに受けてください。