新型コロナウイルス感染症が初めて日本で報告されて1年が経過しました。この1年で新たに分かったことが多く出てきましたが、いまだにわからないこともあります。特に小児においては多くが濃厚接触者としてのPCR陽性者(≠感染者)であり、無症状です。そのため、小児における症状というものがよくわからず、症状でコロナかどうか判別するのは、成人以上に困難を極めます。ただ、特に春日井市では小児科領域(15歳未満)の患者さんのほとんどが家族の濃厚接触者であるため、個人的には問診で家族に発熱、咳嗽等の症状がなければコロナではないと考えて診察しています。小児におけるコロナウイルスの診療のガイドラインでも症状で判断することは困難なため、周囲の流行状況や疫学的な見地をもとに診療するように示されています。今後の流行状況では小児に対する考え方も変えていかなければならない時期がくると思いますが、それでも小児に関しては家族内感染が一番のウエイトを占めることは変わりないと考えますので、お子さんに接する大人の方の健康管理には注意し、コロナに感染しないように十二分に注意してください。「密をさける」「手洗い」「マスク」お願いします。